【心地よい音楽#1】time will tell 宇多田ヒカル

リラックスできる空間には、心地よい音楽が欠かせない、そう思う方は多いのではないでしょうか。かくいう私もそのひとり。いつも何か音楽や音を聴きながら暮らしています。

私は10代…いやもっと前からさまざまな音楽に触れてきました。

やはり日本の音楽が中心なのですが、ジャンルを問わず自分の琴線に触れた音楽というのは、いつまでも心に残るものです。

【心地よい音楽】のカテゴリでは、そんな1曲を少しずつご紹介していきたいと思います。

私なりの、その曲の解釈やイメージも少し添えさせてもらいました。

よかったら新たな音楽との出会いのきっかけに、昔好きだった曲を思い出すきっかけとなれたら嬉しいです。

目次

time will tell 宇多田ヒカル(1998年)

私は当時18歳。

宇多田ヒカルさんが日本の音楽界に彗星のように現れ、瞬く間に「Automatic」が大ヒット。

数ある彼女の優れた曲たちのなかでも、私が特に好きなのがそのカップリング曲となっていた「time will tell」です。この曲は、その後大ヒットした名盤「First Love」にも収録されています。

歌詞もメロディーも世界観も唯一無二で、シングルカットはされていないものの、初期の宇多田ヒカルさんの作品のなかで随一の名曲だと私は思っています。

宇多田ヒカルさんの憂いを帯びた心地よい歌声と、ゆったりとした浮遊するようなメロディー。

そこに、心にすっと入ってくるリアリティのある歌詞、その歌詞がもたらす曇天に光が差し青空が広がるような感覚が心地いい。

昨日、偶然ラジオからこの曲が流れてきました。

聴いた途端に、18歳19歳のあの頃の情景や気持ちがぶわっと蘇ってきて、愛おしいような切ないような何とも言えない気持ちを思い出した。そしてそっとチカラをくれるようだった。

あれから20年以上経った今でも、まったく色褪せることなく素敵な音楽であり続けている…

宇多田ヒカルさんの曲は普遍的で、名曲は何年経っても色褪せないんだと改めて教えてくれます。

time will tellの歌詞をじっくりと聴いていると、当時の彼女の年齢からは考えられないほど達観しているというか、深みを帯びています。

特に心に響くのは、「時間がたてばわかる、あせらなくていい」という表現。

私もことあるごとに、何度もこのメロディーと歌詞が浮かびます。

頑張って!あなたならできる!そんなストレートな表現では決してない。

でも確実に「これでいいんだ」と今を肯定させてくれるし、これからもそうなんだと思わせてくれる。

そんな心にそっと寄り添ってくれるような、背中を押してくれるような1曲です。

「time will tell」は、『First Love』こちらの6曲目に収録されています。アルバムすべての曲が素晴らしい。やはり名盤です。

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